ローマでアモーレ2013/06/28

ローマでアモーレ
「ローマでアモーレ」を観てきました。
群像劇なので、いろいろな話が同時進行しています。ローマで知り合った男性と婚約した娘のもとへ、アメリカから両親がやってくる(父親がウディ・アレン)、父は元オペラ演出家で、娘の恋人の父がシャワーをあびながら歌っているのを聴き、すばらしい美声の持ち主だと、オペラに出るようにお願いする…。恋人の親友(エレン・ペイジ)が家に泊まりに来て、建築家の卵(ジェシー・アイゼンバーグ)がその小悪魔的魅力の虜になるが…。田舎からやってきた新婚夫婦が手違いで、別れ別れになり、それぞれ違う人といい感じになってしまう…。平凡な中年男(ロベルト・ベニーニ)が、ある日突然、大スターに祭りあげられる…。
このところヨーロッパを舞台にした映画が多いウディ・アレン「それでも恋するバルセロナ」「恋のロンドン狂騒曲」「ミッドナイト・イン・パリ」と観たけど、どれもその国の魅力が伝わってくる。特に「ミッドナイト・イン・パリ」のオープニングのところは絵のようにきれいだった。この映画もローマの美しい景観を、魅力たっぷりに映し出している。音楽もすごく良い。もともと私はウディ・アレンが出演している映画の方が好きなんです。神経質でしつこい性格の父役、良かったです。ウディ・アレンが出演もしていた映画では「おいしい生活」「さよなら、さよならハリウッド」が楽しかったです。近頃は自分は全面に出ていないような気がします。「タロットカード殺人事件」以来ですね。
「ローマでアモーレ」は明るいノリが良かったです。それほどドラマがあるわけじゃないけど、示唆に富んでいたり、生活を覗き見ている感じがします。深刻に悩まないで、ヘンなところで大真面目だったりするのが好きです。オペラの演出も笑っちゃいました。
ペネロペ・クルスは「それでも恋するバルセロナ」の役の方が好きだけど、コールガールらしさ全開でした。ジェシー・アイゼンバーグはウディ・アレンの代弁者的若者として、これからも出演してほしいです。

★★★★☆ 4