神去なあなあ日常2013/03/05

神去なあなあ日常
「神去なあなあ日常」 三浦 しをん・著 徳間文庫
高校を卒業後、林業の現場に送り込まれた平野勇気・18歳。携帯も通じない三重県の山奥の神去村(かむさりむら)で、チェーンソーを片手に林業の研修にいそしむ一年を描いています。
どうやって逃げ出そうか考えていた最初の頃、自然豊かで独特の風習が残る村で人々とのふれあいやイベントを通じて、成長していきます。
横浜育ちの主人公がいきなり慣れない田舎へ送られて、驚くことばかり。よそ者がいつしか村の一員になっていく。なんでもある都会と違って、あるものは少なくても、素晴らしい宝物があるような暮らしが生き生きと描かれています。主人公と一緒になって新しいことを知っていくようで、読んでいて楽しかったです。
この本を読んで、林業を始めてみようという若者がいたらいいなぁと思ってしまいます。
映画化とかしそうな感じだけど、実写では難しいところもあると思うので、私はアニメ化がいいです。細田守監督が撮ったらいいのになぁ。