コッホ先生と僕らの革命2012/09/08

コッホ先生と僕らの革命
「コッホ先生と僕らの革命」の試写会へ行ってきました。
19世紀末、帝国主義下のドイツの名門校。イギリス帰りのコンラート・コッホ(ダニエル・ブリュール)が英語教師として赴任してくる。当時はイギリスや英語に強い偏見があり、生徒たちも英語を勉強する意味があるのかと訴えたりした。コッホは英語に興味を持ってもらうために、授業にサッカーを取り入れる。サッカー用語で英語を勉強し、階級差により差別をなくし、仲間意識を持たせることやフェアプレイの精神を学んでほしかったのである。サッカーにより陰湿ないじめもなくなっていき、次第に子どもたちもサッカーに夢中になっていった。しかし、秩序と服従を重んじる学校の後援会長らは、コッホのやり方が気に入らないので、難癖をつけてコッホを排除しようとする…。
今でこそサッカーが強いドイツだけど、初めてサッカーが伝わった当時は、こうだったのだろうなと思いました。コンラート・コッホはサッカーだけでなく、いろいろなスポーツの振興に貢献した実在の人物で、後に“ドイツ・サッカーの父”と呼ばれました。
初めてのサッカーをタドタドしくプレイする子どもたち、ちゃんとしたゴールもないし、サッカーボールも1個だけという状況から、後に少しずつ広がっていったそのきっかけの部分を見ることができました。しかし、子どもたちは身長もかなり違うし、年齢も違いそうで、差がありすぎるように思えました。同級生?って感じ。
このイギリス発祥のスポーツは今では世界中で親しまれ、国民が熱狂するビッグイベントも行われえるようになりました。各国で、このような状況があったのだろうなぁと思います。そして、今はまだあまり知られていない他のスポーツを一生懸命広げようと頑張っている人たちもいることでしょう。
映画の中でコッホ先生が歌っていた曲が、日本人にもおなじみの“蛍の光”なんです。もともとはスコットランド民謡なのですが、歌詞は日本版とは違うのですが、曲は同じなんで、あれこれは知っている!となります。エンディングにも流れるけど、歌詞が友達を思う歌で、映画の内容にも合っているのです。

★★★☆☆

コメント

トラックバック