台北カフェ・ストーリー2012/04/19



「台北カフェ・ストーリー」を観てきました。
会社を辞めて、念願だったカフェをオープンさせたドゥアル(グイ・ルンメイ)、妹のチャンアル(リン・チェンシー)に手伝ってもらい、意気揚々と始めたものの、お客さんがなかなか来ない。開店祝いにもらった不可思議なオブジェの数々がお店を占領しているので、チャンアルの発案で、お店で物々交換を始める。それには乗り気ではなかった姉のドゥアルだったが、評判になってお店は繁盛するようになる。様々な物が持ち込まれ、新しい持ち主の物になっていく。時には物ではなく、排水溝の掃除や歌と交換したりする。持ち込まれる物には、それぞれに思いや物語がある。世界35都市で集めた石鹸を交換したいと言ってきた男性は店に来るたびに、その石鹸にまつわる話を聞かせてくれた。ドゥアルはその話に魅せられていく。物々交換がきっかけで、姉妹の考えにも変化が生まれてくる…。
けだるい音楽にのって綴られる、おしゃれな映画です。製作総指揮はホウ・シャオシェン。主人公が性格の違う魅力的な美人姉妹だし、ファッションやインテリアが良かったです。カフェで出されるスイーツが手作りでおいしそう。こんなカフェがあったら、行きたいと思うようなお店です。中孝介も出演していて、歌もちょっとだけ披露してくれます。「海角七号/君想う、国境の南」という台湾映画にも中孝介は出演していました。今作では“ふるさと”を日本語で歌うのだけど、もっと聴いていたい気持ちになりました。合間に入る姉妹と母のやりとりも面白いです。3人で美容院に行ったり、足裏マッサージに行ったりします。オープニングのエスプレッソマシンを操作しているシーンに、文字が重なっていくとこも、かっこいいです。

★★★★☆