僕達急行 A列車で行こう2012/04/02

僕達急行 A列車で行こう
「僕達急行 A列車で行こう」を観てきました。
大手企業社員の小町(松山ケンイチ)と下町鉄工所の跡取り息子・小玉(瑛太)は、環境は違うが、鉄道を愛するもの同士で、趣味を通じて友情を育んでいく。部屋を探していた小町がコダマ鉄工所の寮に住むことになるが、すぐに九州転勤が言い渡される。マイペース社員の小町は、九州の電車に乗れると、喜んで転勤する。九州には難しい取引先があるのだが、趣味がきっかけで、良い方向になったり、恋や仕事など、ゆるーい感覚で2人の日常が描かれています。よく見ると名前がみんな電車の名前だったりして、鉄道好きな人が見たら、よくわかるのだと思います。小町の会社は“のぞみ地所”、社長は北斗などなど。
昨年12月に急逝した森田芳光監督の遺作となります。
ちょっと先が読めてしまうし、そんな会社?そのつながり?ってつっこみたくなるところはいっぱいあるけど、のほほんとした感じが、最近では珍しい映画です。一番つっこみたくなるのは、笹野高史の息子が瑛太って。松坂慶子の社長ぶりも、ありえないし。まあ、深く考えずに、楽しむってことでしょうね。
森田芳光の長編映画監督デビュー作「の・ようなもの」に主演していた伊藤克信さんが、マンションの管理人役で出演しています。そこでニヤリとしてしまいますね。そういえば、この映画は、不思議な音感がちりばめられており「の・ようなもの」のリズムに通じるとこもある気がします。あと「間宮兄弟」の感じにも近いかな。森田監督も鉄道好きだったのかなぁ。もっと、たくさんの映画をこれからも見せてほしかったです。

★★★☆☆