トイレット2010/09/12

トイレット
「トイレット」を見てきました。
母親が亡くなって、失意の三兄妹。長男モーリーはひきこもり、
次男レイはロボットオタク、妹リサはちょっとなまいきな大学生。
生前に母親は日本から自分の母を呼びよせて、家に住ませて
いたが、そのばーちゃん(もたいまさこ)は、英語が話せないので、
コミュニケーションがとれない。
トイレから出てくると、ばーちゃんは必ず深いため息をつくので、
レイは気になっている。
家族の中心だった母を亡くし3人は、うまく自分をコントロール
できず、兄弟がバラバラになっている。
小さな事件がいろいろと起こるうちに、ばーちゃんが関わって変化
していく兄弟たち。
ばーちゃんは言葉はほとんど話さないけれど、常識にとらわれずに、
自分の好きなことをやりなさいということを教えてくれる。
3人がそれぞれに変わっていって、家族の絆が深まっていく。

全編英語なので、外国の映画を見ているような感じです。
(日本とカナダの合作ですが)
「かもめ食堂」でも、もたいまさこさんの役が、フィンランドの言葉
がわからないのに、心が通じあっているようなところがあったけど、
そこをクローズアップしたような作品だと思いました。
もたいさんの微妙な表情の演技が秀逸です。
ファッションもなにげにステキ。
家族と共に生活しているのはセンセーという名の猫。
この猫がめちゃくちゃかわいくて、役どころも重要。
この映画を見るとムショーに餃子が食べたくなります。
そして日本のトイレはとても素晴らしいものらしいと感じます。

★★★★☆