フォーチュンクッキー ― 2025/06/29

「フォーチュンクッキー」 ヒューマントラストシネマ有楽町
カリフォルニア州フリーモントのフォーチュンクッキー工場に勤めるドニヤ(アナイタ・ワリ・ザダ)は、アパートと職場を往復するだけの日々。母国アフガニスタンの米軍基地で通訳として働いていた彼女は、そこでの経験から不眠症に悩まされていた。ある日、フォーチュンクッキーに入れるメッセージを書く仕事を任されることになった。ドニヤは、新たな出会いを求めて、その中の一つに特別なメッセージを紛れこませる……。
モノクロ映画で、主役がアフガニスタンの人ということもあり、あまりアメリカ映画っぽくなかったです。フォーチュンクッキーって、このように作られているのかと興味深かったです。若く美しいドニヤだけど、複雑な背景があるようです。同僚、ご近所、心理療法、いつもご飯を1人で食べに行くお店、オフビートな雰囲気で、セリフが独特です。ユーモアがあって、面白かったです。予想とは違った方向に進みました。そこもまた良き。
ポスターに出ているダニエル役のジェレミー・アレン・ホワイトが、力が入ってなくて、素敵でした。
★★★★☆ 4+

来場特典でフォーチュンクッキーをいただきました。
サムギョプサル定食 ― 2025/06/28

金曜日夜、会社之帰りに同僚と食事して帰りました。“韓日々〜ハンメイル〜”日比谷シャンテ店。サムギョプサル定食です。
JUNK WORLD ― 2025/06/27

「JUNK WORLD」 TOHOシネマズ錦糸町楽天地 字幕
はるか昔、人類は地上の生息域減少により地下開発を進め、その労働力として人工生命体マリガンを創造した。しかしマリガンは自らクローンを増やして人類に反発。第3次停戦協定から230年後、人類は地上に留まり、地下世界はマリガンが支配していた。地下世界に異変が起こり、人間とマリガンによる調査チームが派遣される。女性隊長トリスと、クローンのオリジナルであるダンテ率いるマリガンチームは、ともに地下都市へ。途中、マリガンのカルト教団に襲撃される。激しい攻防の中、次元の歪みを発見し、トリスの護衛を務めるロボットのロビンは彼女を守るため、次元を超えた作戦に乗り出す。
ストップモーションアニメ「JUNK HEAD」のシリーズ第2弾。楽しみにしていました。「JUNK HEAD」より1042年前の世界が描かれています。
字幕と吹替での上映があり、字幕にしたのですが、ゴニュゴニユと話す言葉が、いろいろな日本語が混ざっていて、内容とは別に気になって気が散るのですが、なんだか面白かったです。トリス隊長たちの話はドイツ語っぽい雰囲気でしたが、言っていることは全然違うのです。立場によってイメージの違う話し方がありました。吹替もどんなのだろうと気になります。
前作は深い地下世界で、埃っぽい暗い世界だったけど、今作はクリアで明る勝ったです。クリーチャーといったら良いのか、不気味だったり、可愛かったり、お色気があったり、ヘンな動物や人間が出てきて、それだけを見ていても楽しかったです。
同じ話を幕ごとに違う視点から描いたりして、複雑な多重構造でしたが、そうだったのかと納得したり感心したり、壮大な話になっていました。
早く次の映画も観たいです。
★★★★☆ 4+

来場特典で、ステッカーをもらいました。
中華料理 ― 2025/06/26

友達と映画観に行って、終わってから錦糸町の“眠眠”で、夕食食べました。チャーハンがシンプルで美味しい。映画の感想はまた後で。
髪結百花 ― 2025/06/25

「髪結百花」 泉 ゆたか 角川文庫
遊女に夫を寝取られ離縁した梅は、実家の母を師匠に、髪結の修行中。心の傷から、遊郭で働く女たちと距離を置くが、母の手伝いで行った吉原で、当代一の花魁・紀ノ川や、売られてきて禿となったタネと出会い、少しずつ生気を取り戻していく。そんな中、紀ノ川の妊娠が発覚する。
腕利きの母が仕事ができなくなり、花魁たちの髪を結う仕事を引き継いだものの、なかなか思うようにはいかず、紀ノ川のことを知るにつけ、女たちの苦労や理不尽さを思いしります。自分も離縁されて、大変だったけど、花魁のために何ができるのか、頑張ります。
人気絵師の酒井抱一が出てきますが、美人画をそんなに描いているとは知らなかったです。私のイメージは草花など、季節感のある自然の絵が多いのかと思っていました。検索してみたら「花魁図」という絵もあって、こういう絵からイメージが湧いて来たのかもしれないなぁと思いました。
本は面白くて、あっという間に読めました。
菓子屋横丁月光荘 金色姫 ― 2025/06/24

「菓子屋横丁月光荘 金色姫」 ほしお さなえ 角川文庫
古民家月光荘のイベントスペースとしての運営を任されることになった守人。修士論文提出後に、庭の宿・新井で繭玉飾り作りを取材しつつ、イベント開催の段取りを学ぶ。そこに、守人と同じく家の声が聞こえ、かつて養蚕を営む家で育った喜代も参加することになった。将来に向けて動き出した仲間たち、思いがけない再会、大切な人との別れ。
少しあいてしまいましたが、シリーズ第5弾を読み終えました。主人公の守人は大学院を卒業後も、川越に住んで、仕事をしていく決断をします。その前には、修士論文に向き合う、長い苦労がありました。月光荘とは会話が成り立っていて、ひとり暮らしなのに、同居人がいるような感じもします。おぼつかない会話だけど、孤独ではないようです。
家の声が聞こえる事は、人にはずっと秘密にしていたのに、信頼できる人に打ち明けるところもありました。人付き合いが、深くなっていっていると思います。知らなかった過去の事が、わかるきっかけがいろいろありました。両親や祖父母の事など、考えていたのとは違っていたり、不思議な縁で守人も成長していきました。面白かったです。良い人たちに囲まれています。
海老ベジカリー ― 2025/06/23

東京駅にある“恋とスパイス”で、海老ベジカリーを食べました。期間限定メニューです。ご飯は小盛りです。美味しかったです。
おばあちゃんと僕の約束 ― 2025/06/22

「おばあちゃんと僕の約束」 シネスイッチ銀座
タイ・バンコク。大学を中退してゲーム実況者を目指すエム(プッティポン・アッサラッタナクン)は、従妹のムイが祖父から豪邸を相続したことを知り、自分も楽をして暮らしたいと考えるように。そんな中、お粥を売って生計を立てているひとり暮らしの祖母(ウサー・セームカム)が、ガンに侵されていることが判明。おばあちゃんの家へ行って、信頼を得ようとする。慎ましく生きる姿や考えに触れていく。
ちょっとネタバレしますので、知りたくない方は、鑑賞後に読んでください。
まずタイの映画を久しぶりに観たので、街並みや慣習など、興味深かったです。他のアジアにも似ているけど、独特なところもありました。
話はハートウォーミングな内容で、おばあちゃんの子や孫を思う気持ちが深くて良かったです。
中心となるエムは、設定上ですが、ちょっと嫌な奴です。不真面目で、おばあちゃんの遺産目当てで、慎ましい祖母にはそんなに遺産もないけど、家を狙っているし、主人公なのに、好きになれない状況が長いです。そうは言っても、おばあちゃんと暮らすうちに、成長していくのですが、母に言わないように言われていた事も言ってしまうし、お世話になった祖母に対して失礼なところがありました。でも憎めないキャラクターで、変わっていく姿は、上手いです。タイではミュージシャンでもあるスターなんだそうです。祖母役の人はこの映画で俳優デビューと言うのは驚きです。こちらも好演でした。祖母の子ども達・エムのおじたちも、問題を抱えていて、自分の母親に対して、あんまりじゃないかなと思うところもありました。終わってみたら、良い話でしたが、途中はモヤモヤしました。
はじめのシーンと、最後のシーンが繋がっていくのも、見事でした。
★★★★☆ 4
不埒な夫に焦がれて ― 2025/06/21

「不埒な夫に焦がれて」ミーア・ヴィンシー 扶桑社文庫
久々にロンドンを訪れたカッサンドラは、2年前に形だけの結婚をして以来、別居していた実業家の夫・ジョシュアと再会をする。妹の社交界デビューのため、期限付きで同居するが、不作法な夫に苛立っていた。ジョシュアもカッサンドラを邪魔者扱いをするが、お互いのことを知るうちに、惹かれあっていく。
ロマンス小説です。1910年代のイギリスが舞台で、家や土地を家族に遺すために、女性では継げないから、便宜的に結婚するとか、時代を感じます。社交界や伯爵などの家柄、独特のファッション、作法を重んじることなど、興味深いところはありました。ロマンス色は濃いから、なんだかお互い好きなのに、すれ違いばっかりで、なかなか進まない感じもしました。ファッションについては、ボンネットやクラヴァットなど、どういうものかなと検索しました。わかってみると、そういえば西洋絵画の中でも、見た事あると思いました。特にイギリスの絵を見る時は、今後は気をつけて見てみようと思いました。
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