喫茶おじさん2026/07/09



「喫茶おじさん」 原田ひ香 小学館文庫
松尾純一郎57歳。無職、再就職のあてもない日々。喫茶店好きが高じて、純喫茶巡りを始める。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横などなど。コーヒーとその店の看板メニューを楽しみながら、巡っていく。純一郎には、苦い過去があった。大手ゼネコンを早期退職し、退職金を注ぎ込み、妻の反対を押し切って喫茶店を始めたのだが、半年であえなく潰してしまったのだ。たくさんの問題を抱えながら、今日も喫茶店へ向かう。
各地の代表的な喫茶店がたくさん登場します。純一郎の行く喫茶店の名前は書いてないのだが、詳しい人が見れば、あそこの店の事だなぁとわかります。時にハシゴして出かけるし、よく食べていました。求職中みたいなのに、なかなか豪華な食べっぷりです。読んでいる方は、入った事ない店は興味深いし、知らない店はどこかなぁと調べたくなります。最近は行ってないなぁなんて、懐かしくなったりします。どのように生きるかも考えさせられます。大変でも好きな事をするという生き方もあります。妻や娘、元妻、友人との関わりも良かったです。

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