古本食堂2026/04/10



「古本食堂」 原田ひ香 ハルキ文庫
鷹島珊瑚は、両親を看取り北海道でのんびりと暮らしていた。そんな折り、東京の神保町で小さな古書店を営んでいた兄・滋郎が急逝し、店とビルを相続することになる。単身上京し、店をとりあえず再開することにした。珊瑚の親戚で国文科の大学院生の美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚を手伝うことに。
神保町の美味しい食と、古書店をめぐる人々とのふれあい。本の魅力も伝える小説。
神保町によく行っているので、風景が目に浮かんで楽しかったです。本を紹介しつつ、珊瑚と美希喜の立場から順番に語られます。ちょっと変わった名前の2人だけど、名付けには滋郎が関わっていました。美希喜から見ると珊瑚は大叔母。珊瑚の甥っ子の娘が美希喜。年齢差があるけど、2人とも読書家で、良いコンビでした。引っ越してきて、初めて出会う人々が多いけど、お客さん、古書店の近所の人たちとの話だけでなく、珊瑚や滋郎の事もわかりました。更に本の紹介や神保町グルメが入れ込んであって、そんなに厚い本じゃないのに、充実した内容でした。食べ物屋さんや喫茶店は全部知っているかも。入った事ないお店もあるけど、行ってみたいと思っているお店が出てきました。続編もあるようなので、読んでみたいです。神保町を知らない人でも、神保町を知るには良い本だと思います。

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