本所おけら長屋一 ― 2026/01/14

「本所おけら長屋一」 畠山 健二 PHP文芸文庫
本所亀沢町にある「おけら長屋」は騒動の宝庫だ。大家の徳兵衛、米屋奉公人の万造、佐官の八五郎、後家のお染、ひと癖ある住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎ。そんなおけら長屋に、わけあり浪人の島田鉄斎がやってくる。貧しいくせにお節介、そそっかしいけど情に厚い。そんな庶民が織りなす江戸の暮らし。
おけら長屋は貧乏長屋で、店賃をためている店子がいっぱいです。大家の家とは別に部屋は12ほど。ひとり者もいれば家族で住んでいる者もいます。困った時は大家さんか、ご隠居の与兵衛に相談したり、本当に落語のような世界でした。浪人の島田鉄斎は、剣の腕も見事だし、長屋の皆にアドバイスもしてくれます。毎日のように何かしら事件が起きているようです。貧乏長屋の割にはお酒を飲んだり、吉原に繰り出そうなんて言ったりしているので、借金はあってもいろいろできています。大きな家族のような繋がりがあって、協力したり、助け合ったりしていて、近頃は失いつつある近所づきあいを感じました。
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