紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー ― 2025/01/09

「紙屋ふじさき記念館 物語ペーパー」 ほしお さなえ 角川文庫
大手企業「藤崎産業」の記念館でバイトをする百花は、前社長夫人の薫子に気に入られ夕食に誘われる。孫で館長の一成が幼い頃から薫子に育てられ紙への愛情が深くなったことを知る。ある日、彫金デザイナーの雫を伴い本社営業課長の浩介が記念館に現れる。彼は社長の息子で、いとこの一成を敵視し、記念館不要論を唱えていた。百花が雫に和紙を使ったアイディアを提案したことで、事態は思わぬ方向へ。
シリーズ第2弾。面白くてあっという間に読めました。和紙づくりの体験をしたり、大学の学園祭、百花の家族の話など、いろいろ盛りだくさんでした。日本橋も魅力的に描かれています。表情に乏しい一成も、実は優しい人だと知る事ができるし、百花も和紙へ興味や愛情を感じてきて、記念館の改革を少しずつ進めています。百花の努力で一成も積極的になってきました。紙や本が好きな人には良いと思います。
ミックスフライ定食 ― 2025/01/11
江戸メシ ― 2025/01/12

「江戸メシ」 太田記念美術館
江戸時代の食べ物にちなんだ浮世絵の展示です。北斎、広重、国芳、国貞など、人気絵師の作品が中心です。寿司、天ぷら、蕎麦という風に、食品別になっていました。今は高級なイメージのお寿司は当時はサッと食べられるファストフード的なものだったようです。大きくておにぎりのような感覚だったのだと思います。江戸時代のスイーツもありました。この頃から食べられていたのかと、思うものもあったし、お魚は鯛の絵が多いように思いました。面白い切り口で楽しい展示でしたが、予想以上に混んでいて、なかなか見る事ができず、疲れました。
カフェラテとパンケーキ ― 2025/01/13

美術館の後、“ホノルルコーヒー”にて、カフェラテ。友人はパンケーキを食べていました。美味しそう。

明治天皇と宮中の文化 ― 2025/01/14

「明治天皇と宮中の文化」 明治神宮ミュージアム
明治天皇を中心とした装束や馬車、調度品など。軍服をはじめ洋装が増えていく時代、宮中の行事には、平安時代からの様式の着物など、大切に残していこうとしているのが、わかります。現在の皇室も婚儀や他のものも、古来から伝わる装束が伝わっていますね。ティアラやドレスなど、洋風なものもありますが、温故知新の精神があります。
このミュージアムは、建物がとても美しく、中もゆったりしていて、とても素敵な所でした。トイレやコインロッカーまで、シンプルだけど、上品でした。行って良かったです。
サイゼリヤへ ― 2025/01/15

友達とサイゼリヤへ。ちょっと行かないうちに、注文はQRコードから自分でするようになっていて、帰りもセルフレジでした。配膳ロボットもいました。特に問題はないけど、いろいろ変わっていくなと思いました。2人なので、もっと食べたけど、写真を撮るのを忘れました。
紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆 ― 2025/01/16

「紙屋ふじさき記念館 カラーインクと万年筆」 ほしお さなえ 角川文庫
ふじさき記念館にインクメーカーとガラスペン作家の相談が持ち込まれる。館長の一成から協力を頼まれた百花はインクとガラスペンにすっかり魅了される。商品のネーミングに悩んでいると、母から作家だった父の遺品の万年筆を渡される。自分の名前の由来を思い出し、商品名のヒントを思いつく。
前半は百花の祖母の住む長野県で、水引作りをしたり、記念館でワークショップをしたり、次々と変化があります。前作からの話も続いていて、協力して作ったコラボ作品も好評だし、またその繋がりから他の話が持ち込まれます。SNSも活用し、記念館も良くなっているのが伝わってきます。百花はガラスペンやカラーインクの事はあまり知らなかったようですが、研究を兼ねて、大学の友達にお店を教えてもらうと、すっかり気に入っていた様子が、共感できました。紙を好きな人は、万年筆も好きな人も多いですね。インクも今はたくさんできているので、カラフルなインクを使ってみたくなります。
モネ 睡蓮のとき ― 2025/01/17

「モネ 睡蓮のとき」 国立西洋美術館
印象派を代表する画家クロード・モネ(1840-1926)は、一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然のうつろいをその絵にとどめています。ジヴェルニーの自邸の庭に作られた睡蓮の池や、その周辺の風景をたくさん描いています。水面に映える自然や光、印象派の技法で独特の世界を表現しています。この展覧会は睡蓮を中心に、晩年の制作に焦点をあてています。睡蓮だけじゃなく、他の花や枝垂れ柳などもあります。全ての展示作品がクロード・モネでした。モネは最愛の家族(妻と息子)が亡くなってしまい、晩年は白内障を患っていました。第一次世界大戦など、困難が多かったのです。この時代は白内障は、今のような治療ができないので、視力が衰えて、思うように絵が描けなかった時もあったようです。繊細な光をたたえた絵が、荒々しいタッチで茶色っぽい絵になってきます。しかし、それもまた違った味わいがありました。西洋美術館所蔵のモネと、国内に所蔵されている絵、そして大部分は、マルモッタン・モネ美術館から来日していました。
金曜日と土曜日は夜も開催されているので、夜は少しはすいているかなと思ったけど、入場制限こそされていないが、なかなかの混雑でした。グッズ売場も行列していたので、見ないで帰りました。


写真撮影OKの絵もあります。
常設展もササッと見ました。
最近所蔵された「アントニエッタ・ゴンザレスの肖像」が見たいと思っていたので。他にもピカソなど、最近購入した絵画がいくつかあって楽しめました。

《アントニエッタ・ゴンザレスの肖像》ラヴィニア・フォンターナ
ちょっと直に見たくなるでしょう?常設展で展示しています。
九州居酒屋 ― 2025/01/18
劇映画孤独のグルメ ― 2025/01/19

「劇映画孤独のグルメ」 TOHOシネマズ錦糸町楽天地
輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎(松重豊)は、かつて関わりのあった女性の娘・千秋(杏)に頼まれた仕事でフランスへ向かう。パリで空腹を満たし、千秋に会うと千秋の祖父からも、子どもの頃に飲んだスープの味が忘れられず、日本でレシピや食材を探して欲しいと依頼される。わずかなヒントを頼りに、スープを求めて、長崎、韓国、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々で様々な人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。
ドラマの流れはそのままに、グルメだけじゃなく、人情ものになっていきます。基本は井之頭五郎さんはみんなで食事はしないイメージだったけど、今回は数人で味見?みたいに一緒に食べたり、五郎さんが食べているところを見ている人がいるようなシーンがありました。
あと今作は松重豊さんが監督を務めていて、演技に演出に大変そうですが、監督としてのセンスがありますね。出演者も豪華でした。主題歌はザ・クロマニヨンズ。若い頃に、松重豊さんと甲本ヒロトさんは、同じ中華料理店でアルバイトをしていた縁もあり、お願いしたようですね。
映画は、前半でちょっと眠くなってしまったところもあったのですが、食べ物が美味しそうだったし(特にパリのオニオンスープ!)、全体的に繋がるような話になっていて、心温まる内容でした。井之頭五郎さんの性格もあって、グイグイとやり過ぎないところが良かったです。
★★★★☆ 4
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