ばにらさま ― 2024/12/10
「ばにらさま」 山本 文緒 文春文庫
モテない僕の初めての恋人は、白くて細くて、手が冷たい「ばにらさま」。自分勝手な親友から持ちかけられた同居を、私は決して断れない「菓子苑」。かつての同級生が、私に遺した意外なもの「子供おばさん」。他、全6編の短編集。2021年に逝去した著者の最後の作品集。
繋がりのない話だけど、読んでいると、思い込んでいたものと、違う状況にびっくりする話が多かったです。あえてミスリードするように書いてあるのだと思います。なんだか不思議な小説でした。楽しさはあまりなかったけど、独特の観点でした。全部ではないけど、自己主張ができない人や付き合いが苦手な人が多かったです。心配になったり、応援したくなったりしました。
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