もどかしいほど静かなオルゴール店 ― 2024/11/22
「もどかしいほど静かなオルゴール店」 瀧羽 麻子 幻冬舎文庫
珊瑚礁の島にある、通称「ガジュマルの店」。ここではお客様の心にある音楽が聞こえる店主が、あなただけのオルゴールを仕立ててくれる。初恋の人を想い続ける郵便屋さん、音楽を捨てたミュージシャン、島の神様と話せるババ様。それぞれの心に流れていた“音”が、大切な記憶を呼び起こす。
「ありえないほどうるさいオルゴール店」の続編です。前作は北海道を思わせる北の地方だったけど、今度は南の島。7つの短編の中にはちょっとだけ繋がりがありますし、1冊目の話にも繋がりがありました。最後にはかなり年月も過ぎていました。お店が移転した理由も、わかりました。出てくる人は、もともとの島民ではなく、引っ越しして来たり、旅行で訪れたりしている人が多いです。中には結婚をきっかけに、北欧の国からお嫁に来た女性もいました。辛い想いを抱えてやってきて、やがて癒されるきっかけとなる事もありました。自然が豊かで、島での生活が素敵そうです。人を癒す島に思えました。
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