ありえないほどうるさいオルゴール店 ― 2024/11/01
「ありえないほどうるさいオルゴール店」 瀧羽 麻子 幻冬舎文庫
北の町の小さなオルゴール店、お客様のためのオリジナルのオルゴールを作ってくれる。心に流れている音楽で作ることもできますと風変わりな店主は言います。耳の聞こえない少年。夢をあきらめたバンドの少女たち、妻が倒れ、途方に暮れる老人など。オルゴールによって、救われたり、ホッとしたりする7編の短編。
1つ目の話を読んだ時は、どういう事か?と思ったのですが、読み進んで行くと、教えていないのに、心の中の音楽が聞こえるらしいです。ささやかな人々の生活の中で、ふと入ったオルゴール店で、不思議な体験をするお話でした。お向かいには、美味しいコーヒーの喫茶店があります。それぞれの人が、特別な音楽を受け取る事ができ、それによってちょっとした変化がありました。激しい展開はないけど、しみじみしました。
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