実は、拙者は。 ― 2024/10/20
「実は、拙者は。」 白蔵 盈太 双葉文庫
深川佐賀町の裏店に住まう棒手振りの八五郎は、平凡かつ地味な男。人並み外れた影の薄さが悩みの種だが、独り身ゆえの気楽な貧乏暮らしを謳歌している。そんな八五郎は、ある日、裕福そうな侍を襲う「鳴かせの一柳斎」と呼ばれている謎の剣士の現場に出くわす。物陰から見ていた八五郎は、江戸市中を騒がす一柳斎の正体が、隣りの部屋に住む浪人の雲井源次郎だと気づく。
実はと言う人たちが、八五郎の周りにいっぱいいて、その影の薄さゆえに、気づかれないまま、たくさんの秘密を知ってしまいます。仲良く酒を酌み交わす友人たちに、裏の顔があります。こうなると、命の危機を感じるものだけど、この小説は軽快で、笑える楽しい話でした。ありえないほど、数珠つなぎ状態で、出るわ出るわで、びっくりです。時代小説の中でも、珍しいタイプの話でした。実写化しても面白いかもしれません。
グル〜ミ〜 ― 2024/10/20
昨日、原宿あたりを歩いていたら、ゆるキャラと遭遇。「いたずらぐまグル〜ミ〜」アニメにもなったとか。かわいいけど、凶暴で、鋭い爪に血が付いている異色のキャラです。いいなぁ、好きかも。
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