いもうと ― 2024/10/13
「いもうと」 赤川 次郎 新潮文庫
大好きな姉・千津子に続いて母も亡くし、父は別の家庭へ。高校を出て就職し、中堅社員として働く実加の前に、見知らぬ女の子が現れる。社の一大プロジェクトを任される事になり、周囲に助けられながら奮闘する。
映画にもなった「ふたり」から、ずいぶん経ってからの続編。11年後の設定で、27歳とお年頃になっています。でも、恋愛はなかなかうまくいかず。出てくる男性は、みんな女ったらしと言うくらいに、しょうがない人が多かったです。前作が亡くなった姉の声が聞こえるという、ファンタジックなところがあったけど、今作は東京に暮らし、厳しい現実に対峙する話。良い事もあるけど、辛い事も多いです。家を出ていった父に、わだかまりを持ち続けるよりも、許す事で違う未来も広がっていくと思えました。実加は人が良いので、頼まれると嫌と言えないのか、面倒に巻き込まれていました。
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