赤い刻印 ― 2024/09/04
「赤い刻印」 長岡 弘樹 双葉文庫
時効間近の事件を追う、刑事である母。捜査線上に浮かんだ人物に、母と娘の胸中は。「傍聞き」に続く長岡弘樹の短編集。
「赤い刻印」だけが、「傍聞き」の母娘の話でした。どれも辛い現実が突きつけられます。どういう事だろうと考えさせられながら読み進むと、どれもあっと驚くような、想像の上をいく展開になっていました。そういう事だったのかと、緻密な構造で、最後はちょっとだけホッとします。「秘薬」と言う話は、記憶障害がある女子医大生が主人公で、日記を書いて読み返しています。ドラマ「アンメット」を思い起こしました。
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