怪物 ― 2023/06/09
「怪物」 TOHOシネマズ日比谷
大きな湖のある郊外の町。息子と暮らすシングルマザー、生徒思いの教師、平穏な日常が、次第に壊れていく。学校でのケンカ、謝罪してすまそうとする教師たち、すれ違う主張。次第にメディアも巻き込んだ大事へと発展していく。
タイトルから想像しても、どんな話なのか想像がつかず、泣けるのかと思ったら、私は泣けるところはなかったです。でも面白かったです。何が起こっているのか、子ども達も、先生達も、不可解でした。繋がりが少しずつしかわからないから、ミステリアスです。でも次第にそれぞれの立場から見た情景がわかってきて、点が線となって繋がっていきます。子ども達の気持ちがわかると、納得できました。是枝裕和監督作品は、いつも子役が光っています。学校という場所は、残酷だったりしますが、純粋さも垣間見えます。同じ女性のせいか、安藤サクラの立場だったら、辛いなぁと思います。子どもを心配しながらも、意味がわからないからです。子ども自身が説明がつけられないし、変な態度をとってしまう気持ちはわかるけど、学校側の対応にもびっくりです。永山瑛太や田中裕子、いつもの是枝監督作品とは出ている人も違いました。坂本龍一の音楽も良かったです。
★★★★☆ 4
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