TAR ター2023/05/23


TARター

「TAR ター」 TOHOシネマズ日本橋
ドイツの有名オーケストラで、女性としてはじめて主席指揮者に任命されたリディア・ター(ケイト・ブランシェット)。天才的能力とたぐい稀なプロデュース能力で、その地位を築いた彼女だったが、演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんなある日、かつて指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは追い詰められていく。
なかなか複雑な話でした。リディアは女性のパートナーがいて、養女だと思うけど、子どももいます。新しくオーケストラに参加した女性に、惹かれているようだし、多くの事で忙しいのです。とても知的な人だと思いますが、部屋や近所の音が気になり始め、幻聴のような音も聞こえてきます。次第に妄想か、現実かわからないようなシーンもあります。ちょっと説明が少ないので、難解に思えました。でもケイト・ブランシェットの圧倒的な存在感が良いですし、映像もきれいで良かったです。私は車で走っているシーンが、何度もあるけど、カッコいい風景に思えました。次第に彼女の世界がバランスを崩していきます。傲慢さもあるし、プレッシャーもあります。なんだか、ホラーっぼさも感じてきました。ケイト・ブランシェットのセリフもすごい多いです。トップに立っている女性指揮者、リアルでした。多分1回観ただけではわからないのかもしれません。でも158分と長いから、そう何度も観ようとも思えないです。解釈を語り合いたくなる映画でした。

★★★★☆ 4

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