虚空の旅人2023/04/14



「虚空の旅人」 上橋 菜穂子・著 新潮文庫
隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が……。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズ第4弾。
新ヨゴ皇国皇太子チャグムを中心に描かれています。このシリーズの主人公はバルサだと思うので、バルサが出てこないのは、ちょっと残念でした。もしかして、後半に出てくるのかとも思ったけど、話に出てきたくらいでした。チャグムは、品格と強い意志があり、成長がうかがえて良かったです。同行したシュガは、ドラマで林遣都クンが演じたので、ずっとそのイメージです。とっても合っているのです。
サンガル国来訪時に、事件に巻き込まれていきます。呪いや表に見えるのとは違った世界のこともあり、言葉も聞いたことないものが次々と出てくるけど、的確な説明もあるので、違和感なく読めて楽しめました。早くバルサが出てくる話も読みたいです。