メグレと若い女の死2023/03/30


メグレと若い女の死

「メグレと若い女の死」 新宿武蔵野館
1953年。パリ・モンマルトルのバンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の遺体が発見される。真っ赤な血で染まったドレスには5カ所の刺し傷があった。捜査に乗り出したメグレ警視(ジェラール・ドパリュデュー)は、その遺体を見て複雑な事件になると直感する。遺体の周囲に被害者を特定できるものはなく、手がかりとなるのは若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスのみ。被害者の素性とその生涯を探るうちに、メグレ警視は異常なほどこの事件にのめり込んでいく。
1950年代のパリにファッションやお店の様子などに目を奪われます。カフェもレストランも、冒頭の洋服のお店もなんてステキなんだろう。電話が交換手を通している時代でした。もちろん、出てくる人のファッションもおしゃれで、女性がみな美しいのです。映像にすごく凝っているのがわかります。さすがはパトリス・ル・コント監督です。
メグレ警視シリーズにも興味がありました。設定が身長180cm、体重100㎏だったかな。ジェラール・ドパリュデューにピッタリです。
事件はそれほど、スッキリしないものの、全体的に漂う哀愁ある雰囲気がとても好きでした。

★★★★☆ 4+