オットーという男2023/03/17


オットーという男

「オットーという男」 TOHOシネマズ日比谷
町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー(トム・ハンクス)。曲がったことが許せない彼は、近所を毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で、野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在だった。しかし、そんなオットーも人知れず孤独を抱えている。最愛の妻に先立たれ、仕事も失った彼は、自らの人生を終わらせようとしていた。ところが、向かいの家に越してきた陽気な女性マリソル(マリアナ・トレビーニョ)とその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができない。しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を変えてくことになる。
スウェーデン発のベストセラー小説を映画化。スウェーデン映画の「幸せなひとりぼっち」と流れは同じだけど、演じる人も違うし、国や時代が違うとまた変わっています。SNSを利用するところもありました。トム・ハンクスはさすがです。しっかり良い話になっていました。トム・ハンクスの若い頃を演じているのは、トム・ハンクスの息子さんでした。そんなに似てもいないかな。他の兄弟のコリン・ハンクスの方が似ていますが。プロデューサーは、トム・ハンクスの奥さんだし、家族ぐるみの作品でした。「エルヴィス」の時のトム・ハンクスはちょっと悪い人だったけど、オットーも嫌われ者だけど、なんだかんだ良い人で、周囲の人を助けていました。「幸せのひとりぼっち」と比較して観るのも面白いです。

★★★★☆ 4