風神雷神 Juppiter,Aeolus 下2023/03/18


風神雷神 Juppiter,Aeolus 下

「風神雷神 Juppiter,Aeolus 下」 原田 マハ・著 PHP文庫
織田信長の命を受け、狩野永徳による傑作『洛中洛外図屏風』をローマ法王に届けるため、天正遣欧少年使節ともにヴァチカンへの旅に出た俵屋宗達。嵐や日照りなど、幾たびも降りかかる試練をかいくぐりながら、一行はついにヨーロッパの地にたどり着く。そこで、宗達を待ち受けていたものは、輝かしい西洋美術の数々、スペイン国王をはじめとする高貴なる人々、そしてもう一人の天才絵師との出会いだった……。
俵屋宗達は謎の多い絵師だったので、実際の話はわかりません。ましてやこの時代にローマまで行っているとは思えないです。でもなんとも夢のある冒険談でした。原田マハさんの美術関係の小説は、外国の画家の話を中心に読んでいましたけど、この本は織田信長や、狩野永徳などが出てくる、日本の時代物。でも外国へ向かうことによって、同じ時代にどんな人がいたのか、わかりやすかったです。フェリペ2世や、メディチ家、ルネサンスの頃がどのようにあたるのか、有名な絵もたくさん出てきて、興味深いです。しかし、途中いくつかの国に逗留しながら行くのだけど、約3年くらいかけてローマに行くのです。大嵐や日照り、海賊もいて、本当に大変なことだと思います。外国の人にとっても、初めて見る日本人で、珍しがられるし、インド人と間違えられたりしていました。多くの出会いもあり、成長していきました。その後のことも知りたくなりました。

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