別れる決心2023/02/24


別れる決心

「別れる決心」 TOHOシネマズ日比谷
男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュン(パク・ヘイル)は、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレ(タン・ウェイ)を疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えたが……。
真面目な刑事が、運命の女に出会って、翻弄されるストーリー。女性の役は、「ラスト、コーション」のタン・ウェイなんですね。私は久しぶりに見ました。美しいです。
「お嬢さん」のパク・チャヌク監督は、ちょっとネットリした雰囲気です。前半部分は、興味深く楽しめたけど、長かったように思います。わかりにくいところもあって、ソレの気持ちに納得できなかったです。彼女にのめり込んでいくへジュンの迷いや、半分は楽しそうな様子は良かったです。韓国でもお寿司のお弁当など、美味しそうなのがあるのですね。

★★★★☆ 4-

闇の守り人2023/02/24


闇の守り人

「闇の守り人」 上橋 菜穂子・著 新潮文庫
女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。おのれの人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは……。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。
シリーズ第2弾。展開にスピードがあるので、どんどん引き込まれて読めます。架空の国ではあるけど、食べ物や服の名前など、実際にあるように感じてきます。文化人類学者である作者が、いろいろな伝承から話を作っているからなのでしょうか、とても説得力があるのです。相変わらず、バルサは強くて、どんな過去が乗り越えてきたのかが、わかるようになっていました。面白かったです。