離ればなれになっても2023/01/09


離ればなれになっても

「離ればなれになっても」 TOHOシネマズシャンテ
1982年。ローマで暮らす16歳のジェンマは、同級生のパオロと恋に落ち、彼の親友ジュリオやリッカルドとともに青春を謳歌。しかしジェンマは母を亡くし、ナポリの伯母のもとに引越していく。その後、いろいろとあるが、それぞれ社会人になった3人の男たちは、ジェンマと再会するが……。
映画は135分と長いけど、40年くらいの歳月が描かれていました。16歳の役と大人になった役者はもちろん違うのだけど、似た雰囲気の人でした。ジェンマの若い頃は可愛らしかった。最初はスタンドバイミーみたいな、仲良し3人の男の子、誰が主人公なのかなと思ったけど、彼らとジェンマの群像劇でした。イタリア映画にはよくあるけど、恋愛事情が複雑になっていきます。恋、結婚、挫折、裏切りなど、いろいろな事が起きます。時代の変化も語られます。紆余曲折の末に、彼らがたどり着いた先はどうなるのか、終わり方は良かったし、面白かったです。最後の方は、ちょっと省略されていて、少し月日が過ぎて、関係が変わっていたようでした。あえてなんでしょうか。

★★★★☆ 4

イタリアンランチ2023/01/10



イタリア映画を観に行く前に、有楽町のイタリア料理店“イルバロッコ”で食事してから行きました。美味しかった。

江戸絵画の華 第1部 若冲と江戸絵画2023/01/11



「江戸絵画の華 第1部 若冲と江戸絵画」 出光美術館
伊藤若冲や、肉筆浮世絵など。プライスコレクションの江戸絵画をいっぱい見ることができました。伊藤若冲は「鳥獣花木図屏風」や鶴の絵など。
閉館間近に行ったけど、お客さんが割と多かったです。
第2部の公開もあるそうで、円山応挙や鈴木其一など、そちらも、行けたら行きたいです。

担々麵とデザート2023/01/12



“香家”銀座ファイブ店へ。先日、帰りの電車が遅延しているというので、1人で夕食を食べてから帰りました。担々麵とデザートのセットです。マンゴー杏仁豆腐にしました。担々麵はマイルドな辛さで、ちょうど良いです。

スモールワールズ2023/01/13


スモールワールズ

「スモールワールズ」 一穂 ミチ・著 講談社
ままならない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語。夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。
辛く厳しい話が多かったですが、並々ならぬ才能を感じました。いかにも大きな文学賞をとるのではないかと、思えます。すでに受賞しているものもあります。
主人公は若く美しい女性、男子高校生、中年男性などと様々で、他の人との関係がそれぞれに独特でした。始まりはどれもミステリアスで、この人はどういう人なのだろうと思いながらも、気がつけば、なんとも深い世界に連れていかれています。単純に楽しい話はないので、生きることの難しさを感じます。とても面白かったです。
手紙が好きなので、手紙文だけで語られる話「花うた」が、印象的でした。普通なら文通しないだろう関係の男女が、手紙を通じて心通わせていきます。

金の国 水の国2023/01/14


金の国 水の国

「金の国 水の国」 バルト9 (試写会)
商業国家で水以外は何でも手に入る金の国と、豊かな水と緑に恵まれているが貧しい水の国は、隣国同士だが長年にわたりいがみ合ってきた。金の国のおっとり王女サーラ(声:浜辺美波)と、水の国で暮らすお調子者の建築士ナランバヤル(声:賀来賢人)は、両国の思惑に巻き込まれて結婚し、偽りの夫婦を演じることに。自分でも気づかぬうちに恋に落ちた2人は、互いへの思いを胸に秘めながらも真実を言い出せない。そんな彼らの優しい嘘は、やがて両国の未来を変えていく。
ほっこりするロマンティックなメルヘンでした。芸能人が声をすると、違和感があることが多いですが、賀来賢人、浜辺美波ともに、良かったです。絵や役に似合う声でしたし、上手でした。
話も良かったし、絵もかわいらしいです。架空の国なので、国名や、名前が覚えられないですけど、気にせずに楽しめました。泣ける感じではなかったですが、どうなるのかとハラハラするし、ロマンスでもあります。キャラクターも個性的な人が多かったです。

★★★★☆ 4

マン・レイのオブジェ2023/01/15



「マン・レイのオブジェ」 DIC川村記念美術館
マン・レイ(1890-1976)は20世紀にアメリカとパリで活躍した芸術家で、絵画、写真、オブジェなどの作品を手掛けました。
マン・レイはついでに見た感じですが、久しぶりにDIC川村記念美術館に行きたいと思っていました。所蔵作品を見るだけでも、うっとりの品揃えです。あいにくの雨模様でしたが、やっぱり素敵な美術館です。庭園も建物も美しいです。マーク・ロスコをはじめ、モネやレンブラント、シャガール、ピカソ、いろいろ見る事ができて満足でした。

美術館のレストラン2023/01/16



DIC川村記念美術館内のレストラン“ベルヴェデーレ”で、ランチコースを食べました。何度か美術館に行っていたけど、レストランはいつもいっぱいで、食べた事なかったのですが、今回は待って入りました。30分も待たなかったと思います。どれも美味しかったです。スープはごぼうのスープ。メインはスズキのソテー。パンやデザートもどれをとっても美味しい。食べる事ができて良かったです。

龍星閣がつないだ夢二の心 前期2023/01/18



「龍星閣がつないだ夢二の心~「出版屋」から生まれた夢二ブームの原点」 日比谷図書文化館
令和4年4月1日に区指定文化財となった「龍星閣旧蔵竹久夢二コレクション」は、千代田区内の出版社である龍星閣が集めたものです。竹久夢二は、「大正ロマン」を象徴する詩人画家として知られていますが、没後は一時世間から忘れ去られたこともありました。龍星閣の創業者・澤田伊四郎(さわたいしろう)は、「埋もれたもの、独自なものを掘り出して世に送ること」を出版理念とし、夢二の作品を精力的に集め、作品集として世に送り出しました。これをきっかけに、人々の眼差しは再び夢二に向けられ、今に続く夢二ブームへと繋がりました。
龍星閣の出版活動とそのコレクションを紹介しています。こちらの展示はいつも入場料が安いですが、今回は観覧無料でした。それなのに、展示はしっかりとわかりやすく工夫されています。龍星閣は、高村光太郎の「詩集 智恵子抄」や、岸田劉生の「劉生絵日記」なども出版しているそうです。
竹久夢二の原画や直筆の手紙など、たくさん見る事ができました。掛け軸や、挿絵、多くの表紙絵も描いています。多才な活躍ぶりがわかりました。