京都祇園もも吉庵のあまから帖2022/09/11


京都祇園もも吉庵のあまから帖

「京都祇園もも吉庵のあまから帖 」 志賀内 泰弘・著 PHP文芸文庫
元芸妓のもも吉は、わけあって今は祇園で甘味処「もも吉庵」を営んでいる。一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。
そんな店を訪れるのは、舞妓になるために15歳で祇園へやってきた少女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性等、様々な悩みを抱えた人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐしていく。
冒頭に登場したのは、もも吉の娘で、もと人気芸妓で、タクシー運転手に転身した美都子。こっちが主人公なのかと思ったら、母と娘2人が中心になっています。2人がいるから、話が膨らんでいくと感じました。
京都祇園ならではの生活、行事など、とても興味深いです。京ことばも素敵に響きます。悩みを持つ人、困っている人が、もも吉庵を訪れては、胸のうちを聞いてもらい、何かしらの答えをみつけていきます。ハートウォーミングな話ばかりで、ほんわかしました。

2022イースタンリーグ公式戦巨人vsヤクルト2022/09/11



東京ドームでやるイースタンリーグ(2軍)の試合へ。巨人vsヤクルトです。自由席なので、普段はあまり行かない前の方の席に座ってみました。
結果は巨人0-4ヤクルトでした。


ドームシティのマスコットも来ていました。


バナナチョコクレープ食べてます。



試合後は、ビジョンで、デジタル花火見物。


東京ドームのミーツポートの中の“青龍門”で、ランチしてから行きました。写真は2人分です。美味しかったです。行くのは2回目ですが、また行きたいなぁ。

ホットケーキとグァテマラ2022/09/12




野球観戦の後は春日駅近くの“珈琲庵(あん)”へ。ホットケーキが名物。本日のコーヒーがグァテマラだったので、頼む時美味しかった。苦味と酸みのバランスが良かったです。

異動辞令は音楽隊!2022/09/13


異動辞令は音楽隊!

「異動辞令は音楽隊!」 TOHOシネマズ日比谷
部下に厳しく、犯人逮捕のためなら手段を問わない捜査一課のベテラン刑事・成瀬司(阿部寛)。高齢者を狙ったアポ電強盗事件を捜査する中で、令状も取らず強引な捜査をしたり、社内の投書もあり、広報課内の音楽隊への異動を言い渡されてしまう。不本意ながらも音楽隊を訪れるが、音楽隊の仲間ともなかなか馴染めず、演奏も上手くいかない。しかし、次第に音楽隊の必要性を理解していく。
おおまかな流れは予想通りに進み、期待を裏切らない良い話でした。アポ電強盗が非情過ぎて、早く捕まえて欲しいと思いました。
次第に楽器演奏に集中していき、音楽隊の仲間の事を理解していきます。でも成瀬に反感を持っていた人達が、割とあっさりと変化し過ぎる気もしました。
演奏シーンは良かったです。同じパターンじゃなくて、いろいろなバリエーションがあって、見る方を楽しませてくれます。本当に俳優さん達が演奏しているのは、すごいですね。名バイプレイヤーの渋川清彦さんが、特に良かったです。磯村勇斗くん、いろいろな映画に引っ張りだこですね。この映画でも重要な役を演じています。

★★★★☆ 4-

ハーフリゾット&デリ2022/09/14



“ラ・プティ・メルスリー”ルミネ有楽町店で夕食。生ハムののったリゾット、キッシュ、冷たいスープ、サラダなど。美味しかったです。
映画が遅めだったので、一緒に行く友人とゆっくり食事できました。

ディーバ デジタルリマスター版2022/09/14



「ディーバ デジタルリマスター版」 角川シネマ有楽町
パリで暮らすオペラ好きの郵便配達員ジュール(フレデリック・アンドレイ)は、レコーディングを拒否し続けているアメリカ人ソプラノ歌手シンシア・ホーキンズのリサイタルを訪れ、高性能録音機で歌声を隠し録りする。翌日、娼婦が2人組の男に殺害される事件が発生。被害者は事件の直前、偶然通りかかったジュールのバイクのバッグに、闇組織の秘密を暴露したテープを隠していた。テープの行方を追う殺し屋と、シンシアの音源を狙う台湾人2人組からも追われる状況に陥ったジュールは、謎めいた男セルジュ(リシャール・ボーランジュ)とベトナム人少女アルバの助けを借りて逃亡するが……。
「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」などのヒット作を生んだフランスのジャン=ジャック・ベネックス監督が1981年に発表した長編第1作。
もともと大好きな映画ですが、デジタルリマスター版で公開するというので、観に行きました。昔観たのは多分深夜のテレビだったように思います。
その後、原作本も読みました。話はわかっているし、覚えていたことも多いですが、わかっていても面白かったです。ジュールはこっそり憧れのオペラ歌手の歌を録音し、それとは別に闇組織の秘密が吹きこまれたカセットを気がつかないうちに手にしてしまい、2つの事件が絡み合っていきます。謎の男とベトナム人少女が、ジュールの窮地を救うのですが、これがカッコイイのです。リシャール・ボーランジェ当時はいろいろな映画で観たけど、良かったです。監督のこだわりなのか、ディテールがとても凝っています。特に部屋です。主人公の部屋、セルジュたちの部屋、隠れ家など、特に隠れ家が印象的で、もう一度観たかったのです。アルバも個性的な女の子でした。恋愛映画というほど甘ったるくないし、不思議な人間関係です。好きなシーンをあげるといっぱいあるけど、チラシやポスターになっているシンシアとジュールが人が少ない街中を歩いていて、その後ベンチへ座るところが良いです。バイクによるチェイスも、ガタゴトと映像が動いて、迫力あります。今、観ると粗削りなところが目立つけど、そこがまた良いのです。その後、ジャン・ジャック・ベネックス監督作品を観ていくけど、結局「ディーバ」が一番好きです。次が「ベティ・ブルー」かな。
ピーター・バラカンさんが監修する音楽映画祭『Peter Barakan's Music Film Festival 2022』で観ましたが、9月16日から別の映画館で公開されます。

★★★★☆ 4+

京都祇園もも吉庵のあまから帖22022/09/15


京都祇園もも吉庵のあまから帖

京都祇園もも吉庵のあまから帖2」 志賀内 泰弘・著 PHP文芸文庫
京都・祇園。一見さんお断りの甘味処「もも吉庵」を営む、元芸妓・もも吉の人生の機微に通じた言葉が、悩みを抱えた人々の心を癒す。
和菓子屋の女性店員の接客を見た華道の家元が、そこに「奥義」 を感じた理由とは。舞妓修業中に失踪した少女が、ある覚悟を持って置き屋のお母さんの前で見せた「舞」が起こした奇跡。
入院中の子供に贈り物を届ける「祇園祭のサンタ」の正体を知った新聞記者の逡巡……。
シリーズ2作目です。前回登場した人も出てきて、広がりを見せてくれます。その後が気になっていた人も、どうなっているかわかるし、同じ人が新たな悩みを抱えていたります。和菓子屋に就職した若い女性は自分に自信がなくて、何事も丁寧だけど遅いのです。しかし、心のこもった接客や、考え方に周囲が動かされていくのです。とても気になる女性です。本人は仕事がのろいと怒られているし、自己嫌悪に陥っているのです。2冊目も楽しんで読めました。

ブエノスアイレス 4Kレストア版2022/09/16



「ブエノスアイレス 4Kレストア版」 ヒューマントラストシネマ有楽町
激しく愛し合いながらも別れを繰り返してきたウィン(トニー・レオン)とファイ(レスリー・チャン)は関係を修復するためイグアスの滝へ向かうが、途中で道に迷って言い争い、そのままケンカ別れしてしまう。その後、ブエノスアイレスのタンゴバーでドアマンとして働いていたファイのアパートに、傷ついたウィンが転がり込んでくる。仕方なくウィンを居候させるファイだったが、ケガから回復したウィンはファイの留守中に出歩くように。そんな中、転職して中華料理店で働きはじめたファイは、同僚の青年チャン(チャン・チェン)と親しくなる。
何度か別れたりくっついりしています。一緒にアルゼンチンへやってきたのに、ケンカ別れ、でも困ると頼ってくるウィン。魅かれ合いながらも、うまくいかないゲイカップルです。男同士じゃなくても、恋愛は難しいもので、自分が愛している分だけ、相手にも求めてしまいます。なんがかトニー・レオンが都合の良い女で、レスリー・チャンがジゴロ(表現が古いかな)のように見えてきました。すっぱりと別れたら良いのにと思っていても、やはり好きなんでしょう。異国の地での恋愛模様が良かったです。ウォン・カーウァイ監督でクリトファー・ドイル撮影作品が、大好きでしたが、「ブエノスアイレス」は見逃していたので、やっと観ることができました。
モノクロとカラーが入り混じって、美しい映像です。ブエノスアイレスの街、かっこよいです。タンゴと音楽も良かったです。
イグアスの滝の迫力や、香港じゃなく、台湾だと思うけど、アルゼンチンとはまた違ったエネルギッシュな雰囲気が良かったです。トニー・レオンとチャン・チェンが好きです。レスリー・チャンは亡くなってしまい哀しいです。

★★★★☆ 4

あきない世傳金と銀12 出帆篇2022/09/17


あきない世傳金と銀12

「あきない世傳金と銀12 出帆篇」  髙田 郁・著 ハルキ文庫
浅草田原町に「五鈴屋江戸本店」を開いて10年。藍染め浴衣地でその名を江戸中に知られる五鈴屋ではあるが、再び呉服も扱えるようになりたい、というのが主従の願いであった。仲間の協力を得て道筋が見えてきたものの、決して容易くはない。因縁の相手、幕府、そして思いがけない現象。しかし、帆を上げて大海を目指す、という固い決心のもと、幸と奉公人、そして仲間たちは、知恵を絞って様々な困難を乗り越えて行く。シリーズ第12弾。
だんだん佳境に入ってきました。行く手を阻むものはあるけど、確実に前に進んでいるように感じます。仲間同士で協力して自分の店だけが潤うのではなく、みんなが良くなるように。そして、お客さんも、お店も幸せになるように、良い物を安い価格で手に入れる事ができるようにして行きます。こう言う考え方が長く続く商いの真髄だと思います。残り1冊となりました。妹の結との関係はどうなるのか、手代の賢輔はどうなっていくのか等、気になります。

ヘルドッグス2022/09/18


ヘルドッグス

「ヘルドッグス」 TOHOシネマズ日本橋
愛する人が殺される事件を止められなかったことから闇に落ち、復讐のみに生きてきた元警官・兼高昭吾(岡田准一)。その獰猛さから警察組織に目をつけられた兼高は、関東最大のヤクザ「東鞘会(とうしょうかい)」への潜入という危険なミッションを強要される。兼高の任務は、組織の若きトップ・十朱(MIYAVI)が持つ秘密ファイルを奪取すること。警察はデータ分析により、兼高との相性が98%という東鞘会のサイコパスなヤクザ・室岡秀喜(坂口健太郎)に白羽の矢を立て、兼高と室岡が組織内でバディとなるよう仕向ける。かくしてコンビを組むことになった2人は、猛スピードで組織を上り詰めていく。
岡田准一が「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き原田眞人監督と3度目のタッグを組んだクライムアクション。
スタイリッシュな映画でした。アクションはもちろんですが、話も面白くできていました。シブくてかっこいい岡田准一を見ることができます。全体的にには、シビアで笑いは少ないです。ヤクザ組織の内部抗争が中心でした。「燃えよ剣」に続いて、はんにゃの金田がでていたけど、俳優としてやっていくのでしょうか。坂口健太郎は、今までとは違う役で、頑張っていたと思います。松岡茉優は、きれいで良かったです。難しい役だと思います。でもやっぱり岡田准一クンのスピーディーで畳み掛けるアクションを見る映画でした。ファブルも良いけど、こっちも面白いです。

★★★★☆ 4