パリ13区2022/05/05



「パリ13区」 新宿ピカデリー
高層マンションやビルが並び、アジア系移民も多く暮らすパリ13区。コールセンターで働く台湾系フランス人のエミリー(ルーシー・チャン)のもとに、ルームウェアを希望するアフリカ系フランス人男性のカミーユ(マキタ・サンバ)がやってくる。2人はすぐに親密な関係になるが、気持ちには温度差がある。同じ頃、法律を学ぶためにソルボンヌ大学に復学したノラ(ノエミ・メルラン)は、年下のクラスメイトたちに溶け込めず、更にポルノスターと勘違いされ、学内に広がってしまい、居場所がなくなってしまう。
ずいぶんセクシーなシーンが多いと思ったら、18禁でした。パリが舞台でも、エッフェル塔や凱旋門など、いわゆるパリらしい所は出てきませんが、リアルな若者たちの恋愛模様でした。日本の映画に比べたら、グッと大人向きです。モノクロ映像に音楽が被さって、なんともスタイリッシュなんです。話もどうなっていくのかと、気になりました。
監督はジャック・オディアール、「ディーパンの闘い」くらいしか観てなかったけど、こういう作品も撮るのかと感動しました。脚本は「燃ゆる女の肖像」の監督であるセリーヌ・シアマ。そう言えばノラ役は「燃ゆる女の肖像」の画家役だった人でした。初めにエミリーの家にカミーユが来るのは、ルームウェア希望だったようだけど、カミーユと言う名前は男性でも女性でもあるから、多分女性希望だったのに男が、来ちゃったと言うことなのかなぁ。家に来た理由が初めはわかりませんでした。あとノラが人違いされた事が、初めはノラが秘密のバイトをしていたのがバレたのかと思っていました。わかりにくいのか、わざとそう感じるように作っているのかなぁ。とにかく、斬新で面白かったです。

★★★★☆ 4+

コメント

トラックバック