鏑木清方展2022/03/30



「鏑木清方展」 東京国立近代美術館

鏑木清方(1878-1972)の没後50年で、大規模回顧展です。所在不明だった代表作《築地明石町》《新富町》《浜町河岸》も、先日公開されましたが、改めてその3点と、他の作品も展示替えしながら100点余り、どれも鏑木清方作品でした。

師匠の水野年方作品もあるのかと思いましたが、ありませんでした。

弟子の伊東深水が師匠の肖像を描いているのは他のフロアの展示にありました。

西の上村松園、東の鏑木清方と言われる美人画の大家ですが、美人だけじゃなく、市井の暮らしや文化を描いたものが多くて、面白いです。当時の生活の様子がうかがえるのです。それが美人だったりしますが、もっと素朴な人々の絵もたくさんありました。太平洋戦争の時も、戦争画は描かずに、美人画を描いていたそうです。女性の表情に品があって、着物も繊細に描いていて好きです。 



同時に開催されている、美術館の春まつりも、見ることができます。