フェルメールと17世紀オランダ絵画展2022/03/21


フェルメールと17世紀オランダ絵画展

「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」 東京都美術館
17世紀オランダを代表する画家ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》は、窓から差し込む光の表現、室内で手紙を読む女性像など、フェルメールが自身のスタイルを確立したといわれる初期の傑作。1979年のX線調査で壁面にキューピッドが描かれた画中画が塗り潰されていることが判明、長年、その絵はフェルメール自身が消したと考えられてきた。しかし、その画中画はフェルメールの死後、何者かにより消されていたという最新の調査結果が、2019年に発表される。
本展では、大規模な修復プロジェクトによってキューピッドの画中画が現れ、フェルメールが描いた当初の姿となった《窓辺で手紙を読む女》を、所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館でのお披露目に次いで公開。所蔵館以外での公開は、世界初となるそうです。加えて、同館が所蔵するレンブラント、メツー等、オランダ絵画の黄金期を彩る珠玉の名品約70点も展示しています。
画中画という、絵の中に絵が描かれている絵が、興味深いです。手紙を読んでいる後ろに絵が描かれていて、手紙の内容が示唆されているのが多いです。今回の絵はキューピッドだから、ラブレターでしょうか。
よく嵐の海に浮かぶ船などもあって、手紙が不穏な内容を想像させます。
女性が手紙を読んでいる、この時代のオランダでは、女性の識字率が高い事が、うかがえます。
なぜフェルメールの死後にキューピッドを塗りつぶしてしまったのだろうか。キューピットとはいえ、裸の絵だから問題があったのだろうか。
フェルメールの絵は30数点しか残っていないのに、先日のメトロポリタン美術館展にも1枚来ていたし、東京で同時期に2点見る事ができるのは貴重な機会だと思えます。他のオランダ絵画も楽しみました。

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