ロスバンド2022/03/16



「ロスバンド」 シネマカリテ
ノルウェー発の青春音楽ロードムービー。両親の不仲に心を痛めるドラム担当のグリム(ターゲ・ホグネス)と、親友でギター兼ボーカルのアクセル(ヤコブ・ディールード)は、ノルウェーのロック大会に出場するため練習に励む日々を送っていた。アクセルは歌が下手なのだが、グリムは言い出せないでいた。念願の大会に出場できることになったものの、メンバーにベーシストはおらず、開催地は北の果ての町トロムソだ。ベーシストのオーディションにやって来た9歳のチェロ少女ティルダ(ティリル・マリエ・ホイスタ・バルゲル)を仲間に加えることにする。近所に住む名ドライバーのマッティン(ヨナス・ホフ・オフテブロー)が運転する車で旅に出る。それぞれが悩みを抱えながら、道中のアクシデントを乗り越え、無事に大会へ出場できるのか……。
こういう青春ロードムービーは、どこかで観たことがある映画という感じです。全体的にはゆるい感じで、雑なんですけど、キャラクターが良くて、私は面白かったです。グリムが美少年で、ティルダはかわいいです。ティルダも家族と問題を抱えているようなのに、あまり詳しくは出てこなかったです。でも、幼い女の子を誘拐しているように疑われたりと、てんわやんわがありました。アクセルはギターは上手いようですが、すごい音痴。でも本人は、気が付いていなくて、自信家なんです。好きな女の子に袖にされていることにも気がついていないみたいです。マッテンは笑顔が素敵で、他の人よりはちょっと大人でした。そんな4人が次第に仲間意識が芽生えてきて、良い話になっていました。さわやか青春映画でした。

★★★★☆ 4