楽園のカンヴァス ― 2022/02/15
「楽園のカンヴァス」 原田 マハ・著 新潮文庫
ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。
創作だと思うけど、すごくリアルで、画家のアンリ・ルソーって、こういう人だったのかなぁと思いました。一度見たら、忘れられないような絵「夢」「眠るジプシー女」など、実物は見たことないですが、ルソーには強烈な個性を感じます。その絵の裏にはどんな真実があったのだろうかと、絵画をめぐるミステリーのようで、ひきこまれました。とても面白かったです。
日本にもアンリ・ルソーの絵を所蔵している美術館もあるし、外国の美術館で見た絵もありますが、この本を見ると「夢」を見てみたくなりました。
日本で見たアンリ・ルソー作品はポーラ美術館や東京都近代美術館です。
好きな絵と向き合うって、とても楽しいことだと、改めて感じました。ルソーでなくても、人それぞれに好きな絵や画家があると思います。
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