常設展示室2022/01/24



「常設展示室」 原田 マハ・著 新潮文庫
病気により人生の選択を迫られたり、不毛な恋愛の話、親子や家族の話など、短編集です。どの話も実在する絵画が物語を彩っています。美術好きな人はもちろんですが、読んでみるとその絵を実際に見てみたくなる本だと思います。
美術館学芸員、アートディレクター、芸大教授、ギャラリー勤務など、絵に関係する仕事を持っている女性たちの話が多かったです。小説家だけど、キュレーターでもある原田マハさんだから、語れる世界だと思います。冒頭の話はメトロポリタン美術館に勤務する人の世界を知ることができました。私は特に最後の話が泣けてしまいました。実際に見に行ける作品もありますし、企画展ではなく、常設展示室に焦点をあてているのも良かったです。

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