三千円の使いかた2021/11/18


三千円の使いかた

「三千円の使いかた」 原田 ひ香・著 中公文庫
就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
HOWTO本ではなく、小説です。姉妹、母、祖母の、それぞれのお金事情を交えつつ、しっかり面白い話になっていました。祖母の友達で、若い男の人の話もありました。読む人の年齢や立場によっても、共感するポイントが違うかもしれません。お金に関して、考えさせられます。
これから結婚するような人だったら、好きな人がお金持ちだったら、そりゃあ良いだろうけど、実際はそうでもない。生活が苦しくても、好きな人と結婚したいと思うのではないでしょうか。収入が全てではないし、将来性や真面目な性格の方が大切です。私としては、どの人にも共感はできないのだけど、楽しく読みやすい本でした。