アレックス STRAIGHT CUT2021/11/02


アレックス STRAIGHT CUT

「アレックス STRAIGHT CUT」 新宿武蔵野館
フランスの鬼才ギャスパー・ノエ監督が2002年に発表し、過激な描写で賛否両論を巻き起こした問題作「アレックス」を再編集。エンディングテロップから始まり時系列を逆のぼるという挑戦的な構成で描いたオリジナル版を、ノエ監督自らが時間軸に沿った物語へと再構築した。
恋人マルキュス(ヴァンサン・カッセル)と幸せな毎日を送るアレックス(モニカ・ベルッチ)は、元恋人でマルキュスとの共通の友人でもあるピエール(アルベール・デュポンテル)と3人でパーティへ出かける。パーティでハメを外すマルキュスと口論になったアレックスは、心配するピエールを振り切って1人で帰路へつくが、地下道で男に襲われ激しく暴行されてしまう。変わり果てたアレックスの姿に絶望したマルキュスは、怒りのままに犯人を探し出すべく夜の街をさまよい、ピエールはそんな彼を落ち着かせようと同行する。
ギャスパー・ノエは気になる監督ですが、代表作の「アレックス」を観ていなかったのです。今回オリジナル版と、時間軸通りのストレートカットが公開すると言う事で、どっちで観ようかなと思ったのですが、わかりやすい方が良いかと思い、こちらを観ました。逆に始まるというのも、初めは意味がわからず、戸惑いそうです。
モニカ・ベルッチは匂い立つような美しさでした。すでに離婚してしまったけど、この当時は相手役のヴァンサン・カッセルと夫婦でしたよね。初めの方は2人の私生活を覗いているような気持ちになりました。
しかし、事件は起こり、平穏だった生活は一変し、止めようとした友達も巻き込まれていきます。確かに過激な映像表現で、暴力的な内容なので、賛否両論が巻き起こったというのは、納得です。カンヌ映画祭では途中退席者も続出したというのを聞いていたから、ずっと気になっていました。問題作という言葉に相応しい作品でした。

★★★★☆ 4

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