螢籠 隅田川御用帳32021/07/02



「螢籠 隅田川御用3」 藤原 緋沙子・著 光文社文庫
付火の罪で倅が火付盗賊改に捕まったと、御用宿「橘屋」を手伝うおふくが主・お登勢と雇われ人の塙十四郎に訴えてきた。倅の無実を信じる母親おふく。十四郎は倅の忠太が付火の真の下手人かどうか調べ始める。すると、忠太がやっていないという証言が続出。冤罪は晴れるのか。しかし、ついに刑の日が……。
短編連作なので、いつも時代劇ドラマをカバンに持ち歩いて、好きな時に見ているようです。今はみんなスマホで何でも見れる時代ですけどね。
1話で完結するから、さっぱりします。しかし、死者も多いし、早く助けてあげてほしいと思っても、なかなかそうはいきません。亡くなってから、真実を明らかにする事もあります。悪者は、わかりやすい卑怯な人が多いです。完結しないのは、十四郎とお登勢の仲、想いあっているのだろうけど、あまり進展しません。シリーズ最後の方まで、このままの関係なのではと思います。