千両かざり 女細工師お凜2021/06/26



「千両かざり 女細工師お凜」 西條 奈加・著 新潮文庫
錺職の老舗「椋屋」の娘・お凜は、女だてらに密かに銀線細工の修行をしている。跡目争いでざわめくなか現れた謎の男・時蔵は、江戸では見られない技で簪をつくり、一門に波紋を呼ぶ。天保の改革で贅沢品が禁じられ商いが難渋する店に、驚天動地の大注文が入る。江戸の町に活気を与えたいと、時蔵とお凜はこころをひとつにするが……。
かわいいラブストーリーかと思ったら、意外な方向へ。勝手ですが、期待と違う方へいって、不満が残りました。
細工の腕があっても、女だからと認められないのは、この時代は特にそうだと思います。細工もできるけど、店のやり繰りや、職人にも気を配って、よくできた主人公でした。天保の改革の時代は、店をやっている人大変です。今のコロナ禍でも、状況は違うけど、苦労している人がいっぱいいます。

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