千年鬼 ― 2021/06/16

「千年鬼」 西条 奈加・著 徳間文庫
友だちになった小鬼から過去世を見せられた少女は、心に“鬼の芽”を生じさせてしまう。小鬼は少女を、宿業から解き放つため、千年にわたる旅を始める。
小鬼は、様々な時代に現れて、心に鬼の芽を生じさせた人間に関わっていきます。鬼の芽が成長すると、人鬼となってしまうのだそうで、その前に芽をはきださせるのです。様々な辛い目にあっている人々が出てきます。我慢ならない状態になると、人は心を失っていくのだと思います。弟を探している少女の話が痛ましいです。小鬼は弱りつつあるのに健気なのです。
読みやすい本ですが、全体的に辛い内容が多かったです。
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