奇跡のバックホーム2021/05/24


奇跡のバックホーム

「奇跡のバックホーム」 横田 慎太郎・著 幻冬舎
元阪神タイガースの横田慎太郎。今後が期待される選手だったが、プロ4年目で脳腫瘍の宣告。18時間に及ぶ大手術、復帰をめざして、立ち向かい、努力を重ねるも、視力が回復せずに、24歳での引退。
ジャンクSPORTS等でもやっていたから、知っている人も多いと思いますが、ボールが二重に見えるのが、どうしても直らなくて、プロ野球選手の道を断念したと言う横田選手。涙なしに読めない本でした。1軍の試合で、東京ドームに出ていた姿を直接見る事ができたので、良かったです。あの時は、病気になる前だったのだなぁ。子どもの頃から、野球ばかり、本当に努力家で野球が大好きな少年だったのが伝わってきます。お父さんもプロ野球選手だったそうです。なんとしても復帰して、背番号24を取り返すと心に誓い、辛い治療やリハビリに耐えたのがよくわかりました。球団からも、チームの仲間も、監督やコーチからも、可愛がって貰って、人柄も良いのかと思います。真面目に努力をしているのを近くで見ているからでしょう。引退試合には、2軍の試合にもかかわらず、たくさんの選手や、矢野監督も駆けつけています。多くの選手や監督たちのエピソードも知る事ができました。
その引退試合で、センターを守った横田選手が、二重に見える目で、ボールをキャッチし、タッチアップを狙う相手チームの本塁生還を阻止するバックホームで勝利に貢献しました。引退試合でのベストプレーが、奇跡のバックホームと言われています。
引退後にまた別の場所に腫瘍がみつかり、治療していたけど、今はまた元気になったと聞いています。まだ若いので、これからは幸せになってほしいです。

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