闇の狩人 上2021/02/11



「闇の狩人 下」 池波 正太郎・著 角川文庫
盗賊の小頭、雲津の弥平次は、山奥の湯治場で、記憶を失い、命を狙われている若い浪人を助ける。名前を思い出せない若者に、弥平次が谷川弥太郎と名付ける。弥太郎は、凄まじい剣の腕を持っていた。時を経て江戸で再会した二人だが、弥太郎は人を殺める仕掛人になっていた。身を案じる弥平次だが、彼も盗賊の跡目争いに巻き込まれている……。
池波正太郎の本は、これまでエッセイ1冊しか読んでなかったのですが、面白いです。こちらは庶民の話ではなく、切った張ったの世界です。命を狙われて、ずっと緊張感があります。その中でも、良い人、信頼できる人との、繋がりの大切です。闘いや駆け引き、支える女たち、謎を追うミステリー、盛りだくさんです。人間関係も絡み合っています。楽しみに下巻を読みます。

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