虚の聖域 梓凪子の調査報告書2021/01/11



「虚の聖域 梓凪子の調査報告書」 松嶋 智左・著 講談社
元警察官で探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は、犬猿の仲である姉の未央子の息子、凪子の甥である輝也の死を捜査することだった。警察は自殺と判断したにも関わらず、調査を開始した凪子は、凶器を持った男たちに襲撃される。探偵に快く捜査を許さない学校や教師たち。シングルマザーだった姉の秘密、不可解な態度の輝也の同級生。輝也の死の真相には、裏があると直感する。
関係するものを多角的にできる限り調べつくす凪子。空振りかと思える事もあるが、気になる事、全てを調べる事で、つながりが見えてきます。調査方法はかなり強引でした。割と直接本人に尋ねるし、会ってくれそうもない人には、嘘もついて、入っては行けないと言われそうな場所まで、分け入って行きます。そうまでしないと答えは得られなかったし、真相がわかっていくくだりは面白かったです。しかし、凪子はかなり激しい性格で、姉と会えば、いつもぶつかるし、警察官時代も、辞職せざるを得ない事があったようだし、曲げる事ができなくて、人の意見に耳を貸さない人と言う気がします。タフでなければいけないハードボイルドの主人公らしいかもしれないけど、好きになれない性格でした。