ニューヨーク 親切なロシア料理店2020/12/17


ニューヨーク 親切なロシア料理店

「ニューヨーク 親切なロシア料理店」 シネスイッチ銀座
ニューヨーク・マンハッタン。少々さびれてきた老舗ロシア料理店。店を立て直すために客として来ていたマーク(タハール・ラヒム)は、マネージャーとして雇われる。仕事ばかりで他人のためだけに生きる看護師の常連客アリス(アンドレア・ライズボロー)と、店に集まるのはクセのある人びとばかり。そんな店に2人の子どもを抱えたクララ(ゾーイ・カザン)もやってくる。無一文の彼女は、ある事情で夫から逃げてきた……。
料理自慢の店ではないようなので、あまり料理は出てこなかったのが残念です。料理店のオーナーがビル・ナイで、それほど出てこなくても、しっかり印象に残ります。ビル・ナイが出ているというだけで、映画を観たくなってしまいます。知的な紳士という感じがするのです。
話の中心はクララと子どもたちです。クララ役のゾーイ・カザンは巨匠エリア・カザンの孫なんですよね。「ルビー・スパークス」の時、可愛かったなぁ。
子どもを抱え、お金もなく、盗みをしたりしながら、どんどんホームレスっぽい雰囲気になっていきます。ロシア料理店が助けるというのでもないけど、そこ関わった人達に助けられています。看護師のアリスは、ER勤務で大変そうなのに、ボランティアで、困っている人をサポートしています。他にも問題を抱えている人々の群像劇のようになっていました。多くは助けもないのが現実だと思いますが、クララたちは大変なところから逃げ出してきて、その脅威が近づいていました。食べる物もなく、寝るところもない、身分証明書も持っていないのです。警察に届けられない理由があるのです。大変そうなこともありますが、心温まる話になっていました。

★★★★☆ 4-

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