UEDA KAORU 上田薫2020/12/01



「上田薫」 埼玉県立近代美術館
上田薫(1928〜)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。
東京藝術大学で油彩を学び、主に抽象画を制作していたが、1956年に映画ポスターの国際コンクールで国際大賞を受賞したことをきっかけに、グラフィックデザインの世界へ足を踏み入れます。それからしばらく絵画制作からは離れますが、1970年に、対象そのものだけを写実的に描く表現に目覚めます。作品のモティーフの多くは、殻が割られた瞬間の生玉子、スプーンから流れ落ちそうなジャム、水の流れや空など、一瞬で姿を変えるものです。 
この展覧会は、大学卒業後の初期作品や、グラフィックデザインの広告など、リアル過ぎる、日常の中の絵画などを約80点、まとめて見ることができます。


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