UEDA KAORU 上田薫 ― 2020/12/01

「上田薫」 埼玉県立近代美術館
上田薫(1928〜)は、写真を使って対象を精巧に描き出す画家です。
東京藝術大学で油彩を学び、主に抽象画を制作していたが、1956年に映画ポスターの国際コンクールで国際大賞を受賞したことをきっかけに、グラフィックデザインの世界へ足を踏み入れます。それからしばらく絵画制作からは離れますが、1970年に、対象そのものだけを写実的に描く表現に目覚めます。作品のモティーフの多くは、殻が割られた瞬間の生玉子、スプーンから流れ落ちそうなジャム、水の流れや空など、一瞬で姿を変えるものです。
この展覧会は、大学卒業後の初期作品や、グラフィックデザインの広告など、リアル過ぎる、日常の中の絵画などを約80点、まとめて見ることができます。

カニとブロッコリーのキッシュ ― 2020/12/01

埼玉県立近代美術館内にあるレストラン“ぺぺロネ”でキッシュを食べました。日替りでキッシュの種類が変わるみたいです。カニとブロッコリーのでした。バンと飲み物のセットです。カニがいっぱい入っていて、美味しかったです。美術館に入らなくても、利用できるようです。この美術館へ行く時は、いつもこのレストランで食べています。玉ねぎのパンが付いてくるのですが、これも美味しいです。
芳年展 ― 2020/12/02

「芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」 うらわ美術館
幕末から明治という浮世絵終焉の時代において活躍した「最後の浮世絵師」の一人である、月岡芳年(つきおかよしとし 天保10〜明治25/1839〜1892年)。
12歳で歌川国芳に入門、初期には師の画風を踏襲した役者絵や武者絵を描きましたが、江戸の泰平が終わりを告げ、時代が動乱の幕末期へと向かってゆく中で、芳年は変容する社会に呼応すべく、洋風画の研究や様々な表現を試みながら独自の世界を確立してゆきます。
12歳で歌川国芳に入門、初期には師の画風を踏襲した役者絵や武者絵を描きましたが、江戸の泰平が終わりを告げ、時代が動乱の幕末期へと向かってゆく中で、芳年は変容する社会に呼応すべく、洋風画の研究や様々な表現を試みながら独自の世界を確立してゆきます。
こちらの美術館は初めて行きましたが、入場料620円と安いのに、展示作品がいっぱいあって、たっぷり見れました。
血みどろ絵が有名ですが、ダイナミックで動きのある絵も魅力の一つです。人物の顔は、師匠の国芳の作品に似ているのもありました。でも、弟子の中でも、ずば抜けて上手いと思いますし、国芳の後の方の弟子なので、明治時代まで活躍しています。
パテシェの気まぐれケーキセット ― 2020/12/02

浦和の“グッディーズカフェ”へ行きました。うらわ美術館の近くです。
「パテシェの気まぐれ」というメニューですが、黒板に書いてあるケーキから2種類選べるセットです。シフォンケーキとりんごのケーキにしました。
カフェだけど、食事メニューも充実していて、お酒も飲めるお店でした。
若菜摘み 立場茶屋おりき7 ― 2020/12/03

「若菜摘み 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
シリーズ第7弾。品川宿の近江屋のお登世が、里帰りしてきた。お登世の様子から、婚家先で、何か大きな事件に巻き込まれたに違いないとふんだ岡っ引きの亀蔵は、立場茶屋「おりき」の女将に、さりげなく探ってほしいと頼む。
女将おりきのもとで、働いているものが、本当に家族のように助け合っています。
女将は、いわば社長で、旅籠と茶屋、そしてお蕎麦屋も任せてはいるけど、同じグループ会社という感じかな。その蕎麦屋で、父子でやってきたお客さんが、まだ幼い男の子を残して、そのまま戻ってこない。そういう時でも、面倒をみてあげようと考えるところが、心が広いです。
アーニャは、きっと来る ― 2020/12/04

「アーニャは、きっと来る」 ヒューマントラストシネマ有楽町
1942年、ピレネー山脈の麓にある小さな村。13歳の羊飼いの少年ジョー(ノア・シュナップ)は、ユダヤ人の男性ベンジャミンと出会う。彼はユダヤ人の子どもたちを安全なスペインへ逃がす計画を企てており、ジョーも手伝うことに。その一方で、ジョーは、ドイツ軍の下士官とも親しくなる。ドイツの労働収容所から帰国したジョーの父親は荒れていたが、ジョーのユダヤ人救出作戦への関与を知ると協力を約束。村人たちが一致団結して子どもたちを逃がす日が迫る中、ベンジャミンが待つ娘アーニャは一向に現れず……。
イギリスの児童文学作家マイケル・モーパーゴと言う人の小説が原作です。ナチス占領下のフランスの話なのですが、会話は英語でした。イギリス・ベルギー合作です。
「エイブのキッチンストーリー」に続いて、ノア・シュナップ主演。相変わらず、きれいな顔です。ナチス兵にみつかったら、大変なことになる秘密を隠していながら、表情が正直すぎて、顔に出てしまっています。
フランスとスペインの国境近く、実際に村の人たちが、多くのユダヤ人の子どもを脱出させて助けたそうです。ジョーのおじいさん役がジャン・レノ、ユダヤ人を匿っている家の人がアンジェリカ・ヒューストンでした。悲しいシーンもあるけど、ナチス映画にしては、それほど怖くない方だと思います。自然が美しくて、アルプスの少女のような世界でした。
★★★★☆ 4-
母子草 立場茶屋おりき8 ― 2020/12/05

「母子草 立場茶屋おりき」 今井 絵美子・著 ハルキ文庫
シリーズ第8弾。父親に置き去りにされた芳樹が、「立場茶屋おりき」で暮らしはじめて、ひと月あまり。皆とすっかりなじんだ矢先、ばくちに手を出して江戸追放と決まった時蔵が、芳樹を迎えにやって来た。おりきは、二人の門出に、心尽くしの祝い膳を用意したが・・・・・・。
日本料理もさることながら、花などの植物に造詣が深い女将のおりき。どんな花なのかと、読みながら想像するけど、知っているものがあまりないです。季節に合わせて花を飾り、庭先の花に心を寄せたり、作者が、とても風流な人のだと思います。内容も四季の移り変わりが、よくわかります。この本は日本旅館の女将さんのバイブルになりそうです。
絵本の世界シリーズの消印他 ― 2020/12/05

ピザトースト ― 2020/12/06

日比谷の“紅鹿舎”で、ピザトースト食べました。アツアツで、美味しかったです。
燃ゆる女の肖像 ― 2020/12/07

「燃ゆる女の肖像」 TOHOシネマズシャンテ
18世紀フランス、ブルターニュの孤島。ある貴婦人から、望まない結婚を控えた娘、エロイーズ(アデル・エネル)の肖像画を秘密裏に描くことを頼まれた画家のマリアンヌ(ノエミ・エルラン)は、正体を偽り、それとなくエロイーズを観察しながら、隠れて絵を描き始める。制約のなかで一心に集中する彼女の眼差しは、エロイーズの肌の色、うなじ、唇、その不機嫌な横顔といったディテールを追いかける。最初は絵を描くためだったが、次第にそれは、本能的な欲求に変わる。
ほぼ女性しか出てこない映画でした。でも、官能的なラブストーリーでした。美しい女性、美しい風景、次はどうなるのかと、ワクワク、ドキドキしました。
焚き火のシーンで、そこに集っている女性たちが歌いだすのですが、そこが印象的です。マリアンヌが見つめる先に、エロイーズがいて、自分の気持ちが確かなものになり、お互いに確信しています。この時代の女性は大変だなぁと思うことがいくつかありました。荒い波が打ち寄せる浜辺、絵画のように美しい映像。心に残る映画でした。
★★★★☆ 4+
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