グレース・オブ・ゴッド 告発の時2020/07/22


グレース・オブ・ゴッド 告発の時

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」 シネスイッチ銀座
妻と子どもたちとともにリヨンに暮らすアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、幼少期にプレナ神父から性的虐待を受けた過去を抱えていた。アレクサンドルは、プレナ神父が現在も子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るために過去の出来事の告発を決意する。彼と同様に神父の被害に遭い、傷を抱えてきた男たちの輪が徐々に広がっていく。教会側はプレナの罪を認めながらも、責任を巧みにかわそうとする……。
フランソワ・オゾン監督にしては珍しく、実際の事件を基にした内容で社会派映画でした。メルヴィル・プポーが主人公なのかと思ったら、だんだん他の人の話になり、主に3人の被害者が中心でした。子供時代のトラウマが、人生を変えてしまったり、普通に生活できていても、過去の出来事に苦しんでいるのがわかります。何年もたって、やっと糾弾できるようになったのだと思います。新しい被害者がでないように、教会側がもっと早く対処しなければならなかったと思います。
信仰心が強いことや、告発する為に、家族が協力することなど、日本とはちょっと違う気がします。それにしても実際の事件で、被害者がいることがわかっているのに、長い間にクビになっていたのが、信じられないです。

★★★★☆ 4-