NO.6#82020/07/09



「NO.6 #8」 あさの あつこ・著 講談社文庫
矯正施設に侵入し、ついに沙布との再会を果たした紫苑とネズミ。邂逅の喜びもつかの間、沙布の身に起きた異変に愕然とする。施設の心臓部に仕掛けた爆弾は大爆発を起こしたが、燃え上がる炎は二人の逃走を阻み、ネズミは深い傷を負った。無事に脱出することはできるのか……。
矯正施設の話が中心ですが、都市の中でも事件は起こっています。その対応に怒った市民たちも、政治の中心部に詰め寄って行くのですが、武力で抑えられていきます。内部から崩れゆく感じはしますが、結末まであと少し。
中国や香港を思わせます。謎の病気(?)で、死者が増えていくと、市民たちが発起するのです。しかし、軍隊が出動するというように。もちろん全然違う話なんですが。この病気というか、なんというかこの話の中では、無差別にいきなり人が亡くなっていくのですが、止めることができるのでしょうか。これもコロナウイルスを思い起こしてしまいました。今の状況から、勝手にいろいろ結び付けてしまいます。

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