はちどり2020/06/30


はちどり

「はちどり」 ユーロスペース
1990年代の韓国。14歳の少女ウニ(パク・ジフ)は、両親や姉兄とソウルの団地で暮らしている。学校になじめない彼女は、別の学校に通う友達と遊んだり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな店を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がなく、自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていた。ある日、ウニが通う漢文塾に、不思議な雰囲気の女性教師ヨンジ(キム・セビョク)やって来る。自分の話に耳を傾けてくれる彼女に、ウニは心を開いていくが……。
ウニを演じるパク・ジフが美少女でした。そんなに前の話ではないですが、韓国は、女子にとっては理不尽に思えることが多いです。思春期の揺れ動く心情をリアルにそして繊細に描いています。韓国社会を覆っている重苦しい空気感、主人公の周囲で起こる摩擦。自分の味方が一人もいないような気分になっている中で、唯一自分を気にかけてくれたヨンジは、ちょっとミステリアスな女性でした。
ごく一般的なソウル市民の暮らしの様子がうかがえます。韓国は日本に似ているようだけど、この映画では違いを感じました。漢文の塾があるのも意外でした。先生が淹れてくれるウーロン茶がホッとさせてくれます。
38歳のキム・ボラ監督の少女時代の体験からヒントを得た話になっているそうです。この映画が長編デビュー作だそうですが、まるで熟練の監督作品のようでした。

★★★★☆ 4

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