ボーダー 二つの世界2019/10/17


ボーダー 二つの世界

「ボーダー 二つの世界」 ヒューマントラストシネマ有楽町
人と違う容貌のせいで、疎外感を抱える税関職員のティーナ(エヴァ・メランデル)は、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分けるというするどい能力があった。ある日、彼女は勤務中に怪しい旅行者ヴォーレ(エーロ・ミロノフ)と出会う。ヴォーレに対し本能的に何かを感じたティーナは後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナだったが、ヴォーレにはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった。
スウェーデン・デンマーク合作。とても、変わった内容で、次はどうなるのかと想像できない面白さがありました。北欧ミステリーというのか、おとなのおとぎ話というか。動物や自然が美しく、ティーナはピュアな心を持っています。そこに現れるのが、自分と似たところがあるヴォーレ。ティーナの知らないことを知っているようだけど、行動が怪しすぎます。ティーナやヴォーレが何者であるか、ザワザワしながら、展開を見守りました。キツネ、トナカイ、シカとは心が通じているような主人公。そういうことろは、メルヘンの世界です。しかし、犬とは敵対しています。野性かそうでないものとの差なんでしょうか。人間の世界はすさんだところがあり、ティーナは醜い人間の心を嗅ぎ分けます。印象的な映画でした。良かったです。

★★★★☆ 4+

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