ラスト・ムービースター2019/09/18


ラスト・ムービースター

「ラスト・ムービースター」 シネマカリテ
かつては映画界のスーパースターとして一世を風靡したが、今では人びとからほぼ忘れられている状態のヴィック・エドワーズ(バート・レイノルズ)のもとに、一通の招待状が届く。ナッシュビルの映画祭で功労賞を贈られるという。悩んだ末に、参加することにしたヴィックだったが、飛行機はエコノミーだし、空港に着いて、迎えに来たのはタトゥーや鼻ピアスをしている若いお姉ちゃんのリル(アリエル・ウィンター)で、リムジンでもないオンボロ車だった。映画祭とは名ばかりの仲間同士が、バーで開く上映会だった。憤慨したヴィックは帰ろうとするのだが、彼が生まれ育った町に近かったので(と言っても3時間位かかる)、リルを運転手に、寄り道をすることにすると、懐かしい思い出が去来する……。
2018年9月に82歳で亡くなったバート・レイノルズの最後の主演作だそうです。実話ではないのだけど、映画界のスーパースターだったバート・レイノルズの過去と重なっていて、かなり楽しめる映画でした。過去の映像もたくさん出てくるし、若い自分と共演して、会話しているシーンもあります。偏屈だけど、気骨ある老人のヴィックが良かったです。ウイスキーをやたらガブ飲みしていていました。
クズな彼氏ともめているリルに忠告したり、一緒に旅をして相手のことがわかってくるうちに、なんだか良い話になってじんわりします。

★★★★☆ 4+