僕はイエス様が嫌い2019/07/22



「僕はイエス様が嫌い」   アップリンク渋谷
東京から雪深い地方へ引っ越してきた小学生のユラ(佐藤結良)。キリスト教系の学校に転入し、礼拝などそれまでにない習慣に戸惑う彼の前に現れたのは、小さなイエス様(チャド・マレーン)だった。ほかの人には見えないけれど、お祈りすると願いごとを叶えてくれた。イエス様を信じ始めたユラだったが……。
現在23歳の奥山大史(おくやま・ひろし)監督の22歳の時の作品だそうで、すごい若いです。でも雪深い町へ転校し、仲の良い友達ができるというシチュエーションが、なんだか懐かしいような昭和っぽい雰囲気があります。そこにややコミカルにも見える小さなイエス様が登場して、不思議な雰囲気を醸し出しています。
映像は美しいし、子役の2人がとても良かったです。小さいイエス様の映像の組み合わせも自然でした。いったいどうなるのか、どんな話なのかとひきこまれていきます。宗教のことは微妙な問題があるので、キリスト教の人が見たらどんな反応があるのかと心配しますが、海外の映画祭にも多数出品されて、高い評価を受けているそうです。将来はカンヌ映画祭などで、賞を狙うような監督になるのではないかと思えます。

★★★★☆ 4+


奥山大史監督の学生時代の作品で 大竹しのぶが主演を務めた短編映画
「Tokyo 2001/10/21 22:32~22:41」が併映でした。
7月20日と21日だけだったようです。
これまた不思議な味わいの作品で、気に入りました。アニメみたいな静止画をコラージュしたような作品で、動きのたどたどしさと、会話にジワジワきました。

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