たちあがる女2019/04/16


たちあがる女

「たちあがる女」 YEBISU GARDEN CINEMA
アイスランドの田舎町。合唱団の講師をしているハットラ(ハルドラ・ゲイルハルズデッティル)は、環境活動家という顔も持ち、地元のアルミニウム工場に対し、孤独な闘いを繰り広げていた。そんな彼女のもとに、長年の願いであった養子を迎える申請がついに受け入れられたとの知らせが届く。ハットラは母親になる夢を実現させるため、アルミニウム工場との決着をつけようと最終決戦の準備に取り掛かるが……。
アイルランドの美しい自然を前に、その自然を守る為に、人知れず戦う女性。弓などの武器を使い、送電線に細工し、工場への電気の供給を止めて、操業出来ないようにしたりします。テロリストの仕業かと、警察も躍起になって、ヘリコプターやドローンを投入し、犯人探しをします。もっと殺伐としても良いような話なのに、牧歌的風景だし、なんといっても生演奏によるBGMで、おとぎ話のような雰囲気です。男性3人の楽器演奏と、女性3人のコーラスのような歌声、順番に出てきたり、一緒になったり、不思議な光景がくりひろげられるのですが、それがジワジワとハマりました。ハットラが教えているコーラスの歌も美しいハーモニーでした。
アイスランドの自然も堪能できます。ハットラの姉も巻き込んで、物語は意外な方向に転がっていきます。

★★★★☆ 4